主計町の街並み(石川県金沢市)

金沢には「東廓」「西廓」という二大遊郭が存在していたが、「東廓」の対岸に新興遊里として明治2年につくられたのが「主計町」。

浅野川沿いに小規模ながら茶屋街ができているが、「東廓」「西廓」と異なり観光客が少なく、花街の風情を色濃く感じさせる。

『全国遊郭案内』によれば、「同業者は三十八軒、芸妓九十名程居る」が、前述の二大遊郭と異なるのは「貸座敷の許可地では無いが、さればとて検番制度でも無い」という点だろう。

一度は「主計町」の町名が消滅したが、平成11年に復活して現在に至る。

「東廓」と並び、こちらも重伝建指定。


浅野川沿いの街並み(上3枚)

お茶屋から転業した旅館「木津屋」

木製の橋が架かる

検番にあたる「主計町事務所」が裏通りに建つ

狭い裏通りにもお茶屋がひしめき合いながら建ち並ぶ

尾張町へ通じる「暗がり坂」

主計町は尾張町の旦那衆を上客として繁盛した

「暗がり坂」を上った先に建つ久保市乙剣宮

もう一つの石段坂(あかり坂)からの眺め

訪問 2015年7月


★KENTAの写真倉庫★

東京近郊を中心に、たまに遠方に出かけたりして、下手糞な街並み写真をデジカメで撮っています。 人様にお見せするというよりは、自分の思い出のアルバムという形になっています。 (タイトル写真・内子=愛媛県)