高崎柳川町(群馬県高崎市)

群馬県の商都・高崎市の遊里「柳川町」を散策。

群馬県は廃娼県なので、表向きは遊郭が存在していないことになっているが、実際には「乙種料理店」と呼ばれるものが実質上、遊郭と変わらない営業をしていた。

柳川町は県下最大の私娼街で、その情緒は「玉の井」を想起させるものだったという。

戦後も赤線として存続し、「約八十軒、二百八十名」という規模だった。

また、花街も存在し、「芸者も、柳川町附近に七、八十名」いた。

(引用は『全国女性街ガイド』より)


高崎の繁華街は、駅から1㎞程離れた「高崎中央銀座」


中央銀座


昭和で時が止まったような佇まいの店舗が多い


一部のアーケードが雪害で崩落したため、骨組みだけ残っている箇所も

その場所にかつての映画館「オリオン座」が建っている


高崎オリオン座(平成15年閉館)

「ハリーポッター」など当時の上映作品の看板がそのまま残っている


反対側のアーケードの入口


中央銀座の裏手が旧赤線「柳川町」だった


現在も夜の街として現役のようだ


転業旅館と思われるのも残っている


細い路地裏にも飲食店が密集している


カフェー建築のような建物も多く見られる。

下写真には玄関を壁でふさいでいる跡が見られる




高崎電気館ビル(平成13年閉館)

もう一軒の映画館の遺構だ


旧赤線の趣を残す通り


妓楼のような木造建築

もしかするとかつて「乙種料理店」だったか


柳川町通り

この通りを境に「赤線」と「花街」に分れていた。

高崎ビューホテルのある側がかつての花街だった。


大店と思われる料亭建築


花街の雰囲気を残す町並み



訪問 2014年10月


★KENTAの写真倉庫★

東京近郊を中心に、たまに遠方に出かけたりして、下手糞な街並み写真をデジカメで撮っています。 人様にお見せするというよりは、自分の思い出のアルバムという形になっています。 (タイトル写真・内子=愛媛県)