道後(愛媛県松山市)

日本三古湯の一つ、道後温泉。

『坊っちゃん』でも「山門の中に遊廓があるなんて、前代未聞の現象だ」などと描写があり、近年までの歓楽街だった”ネオン坂”こと「松ヶ枝遊廓」跡を歩いたが、すでに”死に体”の状態だった......

『全国遊郭案内』によれば「現在は同業者が二十九軒あつて、内四軒丈けは居稼ぎ制で、他の二十五軒は全部送り込み制である」「娼妓は全部で六十三人居る」

娼妓の大半が二枚鑑札で、いわゆる検番制だったようだ。


伊予鉄道道後温泉駅

松山市街地から路面電車で20分

駅舎は明治44年開業当時の外観を再現したもの


道後温泉駅から温泉街へ連なるアーケード商店街


アーケードを出た先に見えるのが道後温泉本館

明治27年築 国の重要文化財




赤いギヤマンが施された「振鷺閣」


皇室専用の湯殿「又新殿」へ通じる入口




個室から温泉街を望む


入口からアーケード街を望む

お遍路さんの姿も見かける



「道後温泉本館」の裏手にも木造旅館が見られる


”ネオン坂”付近の街並み

古い木造旅館も見られる


”ネオン坂”入口のお土産屋さんは営業していない様子だ

松山土産でお馴染みの「タルト」は世間で言う洋菓子とは異なる


向かいに建つ妓楼風の建物


かつては「ネオン坂歓楽街」のゲートが架かっていたが、今はない


「来人」という店名のスナックには、もう人が来る気配はない


僅かに残っていた妓楼風の建物


カフェー風に改装した妓楼も見られる


”ネオン坂”の先に建つ宝厳寺は一遍上人の生誕地でもある

木札にある「上人坂」は、最近”ネオン坂”の代わりに使われている呼び名

歓楽色を消し去ろうという地元の意向が強く表れている感じだ


宝厳寺門前からの”ネオン坂”の眺望

見ての通り虫食い状態だ......


高台からは朽ち果てんとしている妓楼の姿が見える


宝厳寺の脇にも妓楼を改装したカフェーが見える



入口にカフェーの鑑札




”ネオン坂”裏手の細い路地にも色街の痕跡


”ネオン坂”裏手の路地裏


『全国女性街ガイド』によれば、「坂道にあって昔ながらの遊廓二十三軒。若い妓が多く百八十二名」。

赤線廃止後も永らく現役の色街として命脈を保っていたのだが......


現在の道後の色街

如何にもなビルがコンビニの背後にそびえたつ


”ネオン坂”に取って代った感のある現在の道後の色街



訪問 2015年1月

★KENTAの写真倉庫★

東京近郊を中心に、たまに遠方に出かけたりして、下手糞な街並み写真をデジカメで撮っています。 人様にお見せするというよりは、自分の思い出のアルバムという形になっています。 (タイトル写真・内子=愛媛県)