八日市延命新地(滋賀県東近江市)
八日市のアーケード街の裏手に遊郭「延命新地」があった。
『全国遊郭案内』によると「揚屋が四十一軒あつて、娼妓が五十人芸妓が五十五人居る」。
大津「柴屋町遊郭」と同様に芸娼両本位の遊廓だったようだ。
妓楼やカフェー建築風のバー、スナックなどが残っているところを見ると、戦後も赤線として残っていた可能性が濃い。
アーケード商店街の御代参街道から外れた路地の先に、件の延命新地がある
妓楼建築が並んでいる一角があるが、住人の気配なくすっかりくたびれていた
カフェー建築風の飲み屋が残っていた。
戦後も赤線として続いていたようだ。
赤線廃止後も夜の歓楽街として続いていたようだ。
しかし、現在はひっそりと静まり返っている。
妓楼だったと思われる飲み屋
料亭だったと思われる一軒
芸妓と娼妓が両立していた遊里だったことが伺えられる
スナックが集結しているエリア
夜になると灯りが灯されるのか
タイル装飾の変った入口
建物が傾いたり崩壊寸前になっているのもある
タイル装飾が派手なスナック
銭湯「延命湯」
透かし彫りの手摺がある一軒
遊里の傍を流れる水路
これが”日常”と”非日常”を隔てる”結界”かも知れない
立派なターミナル駅舎の近江鉄道八日市駅
アーケード商店街と延命新地はこの駅から至近にある。
しかし、その割には人っ気が乏しく、繁華街としては半ば死んでいる印象だ。
訪問 2017年5月
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