隅田川クルーズ―隅田川橋梁群(東京都中央区~台東区)
水上バスで隅田川の橋めぐり。
地上の高層ビル群が直線的で無機質なのに対し、アーチ曲線の鉄骨構造美はどの橋梁も異なるデザインをしていて、それらが次々と頭上を通過していくのが楽しい。
橋の全景だけでなく、乗船せねば見ることができない橋の裏側にも注目したい。
橋の全重量を一点で支える「ヒンジ支承」は見逃せない。
多くが関東大震災の復興事業で戦前に架けられたもので、当時の日本の架橋技術の高さを垣間見ることができる。
勝鬨橋(昭和15年竣工)重要文化財
「皇紀2600年」を記念して月島で開催予定だった日本万国博覧会に合わせて架橋。
国内で希少な架道橋だったが、昭和42年を最後に跳開することがなくなっている。
勝鬨橋の裏側。
本来跳開されるはずの中心部辺りを通過。
佃大橋(昭和39年竣工)
永代橋、勝鬨橋の交通量増加、東京五輪開催に備え、戦後初めて隅田川に架橋。
それまでは「佃の渡し」と呼ばれる渡し船が行き来していた。
佃島の大川端リバーシティ
右側には中央大橋(平成5年竣工)、左側には相生橋(平成11年竣工)が見える。
永代橋(大正15年竣工)重要文化財
旧橋梁は明治30年、道路橋で国内初の鉄橋だった。
カバーが掛かっているのは改装工事中か。
清洲橋(昭和3年竣工)重要文化財
ドイツのヒンデンブルグ橋をモデルにした鋼鉄製吊り橋は「震災復興の華」と呼ばれた。
両国橋(昭和7年竣工)
総武線隅田川橋梁(昭和7年竣工)
両国止まりだった総武線を御茶ノ水まで延伸するために架橋。
蔵前橋(昭和2年竣工)
厩橋(昭和4年竣工)
駒形橋(昭和2年竣工)
吾妻橋(昭和6年竣工)
訪問 2016年8月
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