西廓の街並み(石川県金沢市)

「西廓」こと「にし茶屋街」は、「東廓」とともに金沢の二大遊郭をなしてきた。

戦前には113軒もの貸座敷や揚屋、待合茶屋が建ち並んでいた(『全国遊郭案内』の記述による)。

金沢の遊郭では芸者の鑑札を持っていると同時に娼妓であり、いわゆる「二枚鑑札」。

また、「西廓」に隣接する形で「北廓」も存在していたようだ。

戦後の芸者の数は、西廓で50名、北廓で36名(『全国女性街ガイド』の記述による)。


犀川大橋(大正13年竣工)

犀川沿いに建つ木造四層楼

山錦楼(大正11年築)

通りから見ると三層楼である

プレートの数々から戦前建築であることをうかがわせる

犀川大橋を渡った先にも古い商家が建つ

左が落雁の老舗「諸江屋」

料亭組合事務所(大正11年築)

旧吉米楼(現在は西茶屋資料館)

地元の作家、島田清次郎が幼少期に過ごした妓楼

旧吉米楼・内部

屋根と軒線が綺麗に揃っている

観光客向けに小奇麗に整備されている

西廓から泉用水を越えた先が旧赤線「石坂」

北陸鉄道「野町駅」

「西廓」及び「石坂」の最寄り駅

野町駅から銭湯の煙突が見える

遊里に付き物の銭湯「野町湯」

平成24年から休業しているままだった

野町駅付近のお稲荷さん

お稲荷様の台座に「東廓」「西廓」の文字

「西廓」はわかるが「東廓」からも寄進を受けていたか

訪問 2015年7月


★KENTAの写真倉庫★

東京近郊を中心に、たまに遠方に出かけたりして、下手糞な街並み写真をデジカメで撮っています。 人様にお見せするというよりは、自分の思い出のアルバムという形になっています。 (タイトル写真・内子=愛媛県)