衣浦温泉(愛知県碧南市)
知立から名鉄三河線で30分程の新川町駅に降り、西へ海側に進むと遊里の痕跡が現れる。
元々は近くにあった明治航空基地の将校相手の慰安所「衣浦荘」で、特殊飲食店が15軒ほどだった。
戦後は占領軍の慰安施設、赤線を経て、売春防止法施行を前に特殊飲食店は旅館に転業。
温泉採掘のためのボーリングを経て、「衣浦温泉」として再出発。
最盛期には10軒の旅館に置屋、劇場、パチンコ店などが並んだ碧南きっての歓楽街だった。
写真はこの辺りでは有名な遺構で、かつては温泉旅館「吉文」だった。
崖下は海で風光明媚だった場所だったことが伺えられる(現在は埋め立てられている)。
最寄り駅の名鉄三河線「新川町駅」
昭和19年竣工の駅舎が残る
かつてホームだった名残り(新川町駅)
「衣浦温泉組合」の名が入った雪洞が残る
温泉旅館の廃墟
上記写真の旅館の玄関タイル
手前にあるのが冒頭写真にある旧「吉文」
冒頭写真の建物の裏側
鮮やかな豆タイル貼りの円柱が残る
木造旅館が残る路地
2軒の木造旅館は渡り廊下でつながっていた
近年まで現役だった温泉旅館「翠扇」
ベンガラ色の壁を持つ旧旅館
衣浦温泉街に向かう途中にあった銭湯
訪問 2017年9月
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