上七軒(京都府京都市上京区)

京都五花街の一つで西陣の遊里「上七軒」は、室町時代に北野天満宮再建の余材で茶屋を7軒建てたのが始まり。

北野大茶会で豊臣秀吉のお褒めを受け、西陣織の産地として繁栄したことに伴い、花街として賑わうように。

以下、『全国女性街ガイド』における記述より。

「お茶屋は三十五軒しかないが古い家が多く(中略)、純京都風の造りである。芸妓は四十名前後の少数ながら、ほとんどが京女で、恒例の”北野おどり”の華麗さは、都おどりとちがった風格を持つ。」

なお、西陣には芸妓本位の「上七軒」の他に娼妓本位の「西陣新地」(通称「五番町」)も存在。


旧三芳堂(昭和4年築)

千本今出川交差点にレトロモダンな時計台の建物


時計台は当時流行のアール・デコ風装飾


北野天満宮 一の鳥居

狛犬の台座には天満宮の象徴である紅梅の絵


北野天満宮 中門(三光門)

国重要文化財


北野天満宮 撫牛

牛は天満宮では守り神として崇められ、境内には撫牛が多く見られる。


北野天満宮 拝殿(国宝)

全国の天満宮の総本社


「上七軒」が寄進者として台座に刻まれている高灯篭

北野天満宮と上七軒は切っても切れない縁がある


上七軒歌舞練場

昭和初年築

毎年春には”北野をどり”が披露される


上七軒の街並み

一本の通りにお茶屋が並ぶのは「先斗町」「宮川町」と同じ


昔ながらの古いお茶屋が多い


「老松」前には「上七軒」の解説板が立っている

提灯の文様は「五つ団子」

豊臣秀吉に団子を献上して褒められたのが由来


メインストリートから外れた細い通りにもお茶屋が密集している


雨の上七軒

祇園と異なり観光客もあまり多くないので、ゆっくり花街風情を散策できる

電線を地下化しているため、電柱が一本も見られない


上七軒の入り口には鬼瓦を商う店

屋根に多種多様の鬼瓦が並ぶ


今出川通にて見つける

かつて銭湯だったんだろうか


訪問 2017年2月




★KENTAの写真倉庫★

東京近郊を中心に、たまに遠方に出かけたりして、下手糞な街並み写真をデジカメで撮っています。 人様にお見せするというよりは、自分の思い出のアルバムという形になっています。 (タイトル写真・内子=愛媛県)