五番町(京都府京都市上京区)

芸妓本位「上七軒」に対し、娼妓本位の遊里だったのが「西陣新地」(通称「五番町」)。

戦前は「北新地」と呼ばれ、芸妓本位の「甲部」と娼妓本位の「乙部」に分かれていたようだ(『全国花街めぐり』より)。

戦後も赤線として存続し、『全国女性街ガイド』によると、「女の子は九十三軒の店に二百七十二名」という規模だった。

「七条新地」が「五条楽園」として赤線廃止後も色街として存続したのに対し、「五番町」は住宅街に変貌。

『続・赤線跡を歩く』にも出てきた遺構は解体され、僅かに妓楼だった住居が残るのみ。


西陣界隈で唯一残る映画館「千本日活」

かつては付近の千本通に「西陣京極」と呼ばれる繁華街が存在し、映画館・劇場が建ち並んでいた。

「千本日活」はその最後の生き残り。


「千本日活」の向かいの通りに建つバー

隣には妓楼風の一軒があったのだが......


上2枚とも5年前に撮ったもの

いずれも解体され、現存していない


現在ペットショップに転業の妓楼建築


新しい住宅に次々建て替わる中、当時のままの家屋も点在



こちらは焼き肉店として利用


同じ高さの家屋が長屋状に並ぶ

中には妓楼風の家屋も見られる


こちらは大店を思わせる一軒だ



カフェー風の一軒



いい感じの煙草屋さんカウンターを持つ一軒



遊里に付き物の質屋の看板が見える



すっぽんの老舗「大市」

池波正太郎も絶賛した店だ


千本通に出ると♨マークのネオンがシブい銭湯





訪問 2017年2月(一部2012年4月)

★KENTAの写真倉庫★

東京近郊を中心に、たまに遠方に出かけたりして、下手糞な街並み写真をデジカメで撮っています。 人様にお見せするというよりは、自分の思い出のアルバムという形になっています。 (タイトル写真・内子=愛媛県)