島原(京都府京都市下京区)
京都では唯一お上の公認を受けたことで格式高い遊郭「島原」。
『全国遊郭案内』では「貸座敷は目下百四十八軒あつて、花魁は四百三十四人居る」と記されている。
戦後の規模は、「いわゆる女中さんである花魁は百九十五名が九十軒ほどの貸席にいる」(『全国女性街ガイド』)。
島原においては、花魁が「太夫」を筆頭に「伯人」、「娼妓」という順位で三種、その下が「芸妓」という形でヒエラルキーが厳然としていた。
「島原口」バス停前に建つ「淳風小学校」(昭和6年築)
窓、玄関口、門柱の照明がアーチ形の意匠に統一されている
旧京都市下京図書館(昭和5年頃築)
左隣に淳風小学校
島原商店街
長屋状の店舗の向こうに三層楼らしき建物が見える
場所柄から妓楼に見えるが、タバコ屋さんだった
島原大門
大門を入ると島原の廓内
メインストリートの「胴筋」
かつてのお茶屋が住宅や商店として再利用されている
きんせ旅館(上2枚)
もともとは揚屋で、お茶屋を経て転業旅館へ
現在は喫茶店も兼ねる
輪違屋(安政4年築)
島原では現役の揚屋(もともとは芸妓置屋)
角屋(上2枚)
島原開廓当時からの置屋建築(重文)
西門があった辺り
西門自体は自動車事故で破壊され現存せず
島原住吉神社が建つ
とあるお宅の玄関先が市松模様のタイル敷
唯一カフェー建築らしき一軒
『続・赤線跡を歩く』などに出てきたカフェー建築はほとんど見られない
転業旅館
大門から外れた周辺の街並み
かつて美容院だったと思われる玄関先
訪問 2017年2月
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